「こしがや鴨ネギ鍋」が「100年フード」に
文化庁が認定「未来のフード部門」で
地元特産の越谷ネギと鴨肉を使ったオリジナル鍋
越谷市の「こしがや鴨ネギ鍋」が今年度の文化庁の「100年フード」に認定されました。文化庁は、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していく取り組みを進めています。これまでに250件の食文化が認定され、各種メディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されるなど、100年フードの取り組みは全国に広がっています。越谷市から認定されたのは今回が初めてです。今回認定されたのは「未来の100年フード部門~目指せ、100年!~」部門です。
「こしがや鴨ネギ鍋」は江戸時代から伝わる地元特産の「越谷ネギ」と市内に宮内庁鴨場があることから「鴨」を使った料理として、2005年に越谷市商工会青年部(当時)が「まちおこし」にと考案しました。当初は同市内商工業者が集うイベント「こしがや産業フェスタ」で直径2㍍の大鍋で煮込み、約5000人分が提供されました。来場者は湯気の立つ熱々の鍋を夢中で頬張ります。大鍋で作る鴨ネギ鍋は同フェスタの恒例イベントで名物行事ともなりました。「鴨がネギを背負って来る」のことわざ通り、鴨の肉にネギまで添えて、すぐに鴨鍋ができることから、うまいことが重なり、ますます好都合であることのたとえ。だから「こしがや鴨ネギ鍋」は「縁起がいい」鍋といわれています。鴨肉のつくねや野菜、キノコ類をしょうゆベースのだしで煮込み、仕上げに鴨ローストと焼きネギを加えます。
「産業フェスタ」のイベントのほか、市内の飲食店でも食べられます。「こしがや鴨ネギ鍋」は①しょうゆベース②店主厳選の安心安全の鴨(合鴨)肉使用③越谷ネギは煮込みと焼きのダブル使いの3条件のみ。そのほかの隠し味やアイデアは各店舗にお任せとなっています。各店とも煮ても焼いても甘い越谷ネギの特徴を生かした鍋となっています。